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中小企業と不景気

2013.04.10

経営者

中小企業の業績と景気の関係

景気には波というものがあり、悪い景気もずっと続くことはなく、いつかは必ず反転するものだそうです。NHKでそう言っていました。不景気さえ開ければみんな助かるのに…みたいなニュアンスに私には聞こえました。

でも私は自分の経験から、それは景気の話であって中小企業の業績とはあまり関係ないように感じています。自社の業績が景気の波と一緒に落ちることはあっても、自動的に回復するわけではない…、という意味です。

不景気とは古い側からの見方

こういう不況のときは、新しい人たちが台頭してきます。古いタイプの会社が業績悪化で悩んでいるところに、新しい人は新しい仕組みをもって参入してきます。景気の波が上昇するときにいい思いをするのは、決まってこの新しい人たちです。

私が最初にインテリア業界に参入したのは、やはり不景気のタイミングでした。ライバル会社が下請業から脱皮できないでいるところに、私は営業を得意とする業態で参入しました。参入当初は、「なぜ誰も真似しないのだろう?」というくらいに独り勝ちをしました。

でも次の不景気のタイミングでは、私はいつのまにか古株側になっていました。私は営業社員をたくさん抱え高い固定費でがんじがらめになっていたので、それ以上のディスカウントはできませんでした。

でも新しく参入してくる方は、新しい魅力的なディスカウントをひっさげてあっさりと参入してきました。そして彼らは、その新しいやり方に合わせた、少ない固定費で運営可能な新しい仕組みを持っていました。

偵察に行ってみると、スタッフはみんなパート雇用のようで、人数もうちよりもずっと少ないのに、うちよりも売れていることが感じられました。そんなシンプルな仕組みなので、次々と支店展開ができるのも強みのようでした。

その新しい業態を見たときに、私は「まずい…」と体が凍りついてしまいました。2店舗目の出店にすら四苦八苦していた私が彼らと対等に戦うためには、いっそ会社を作り直した方が早いくらいの、大幅な事業再構築が必要なのは明白だったからです。

今思えば、私がむかし参入した時に誰も真似しなかったのは、真似したくてもできなかったからだ、とわかりました。古い方はそう簡単には変われないのです。

それでも変わったら助かった

私はその痛い体験から、たとえ不景気があけても中小企業にお客さんが自然に戻ってくるわけではない、ということを学びました。だから、不景気中にじっと耐えるような姿勢は危ない、と強く思うようになりました。それが進化し「不景気こそ変わるチャンスでもある」という考え方になって、私の体に染み込みました。

ところで、その私のライバルであった新しいディスカウンターとの戦いはどうなったか?結論をいうと、私は負けを認め、路線を変えることになってしまいました。そのとき本当のリストラも体験し、借り入れもずいぶん増やしてしまいました。

私が幸運だったのは、インターネットを駆使してこだわりを売るという、完全に新しい業態に行き着いたことでした。それしか道がなかったとも言えますが、とにかく幸運でした。そのおかげで、私たちはリーマンショック後の大きな不景気でも元気に生き伸びることができました。

その後、私のライバルだったディスカウンターはもっと新しいディスカウンターにやられてしまいました。これはもう最近の話です。まるで弱肉強食の恐竜の世界でも見ているような気分でした。氷河期には小さな哺乳類が生き残ったそうですが、私はまさにそんな気分でした。

 

 

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