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願望をクリーンインストールする

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ビジネスコーチングのときに「どうしたいですか?」と聞くと、多くの場合、「売り上げを上げたいです」という答えが返ってきます。

もちろんそれが本当に一番の願望の人もいます。

でもそれが願望の一部であることは間違いないしても、実際はもう少し複雑だったりすることも多いものです。

 

たとえば「ではなぜ売り上げを上げたいんですか?」と聞くと、

(よく考えたあとに)たとえば「もう少し余裕をもちたい」「月末の支払いでに苦しい思いをしたくない」というような答えが返ってきたりして、それまでよりも本音に近づいていくようなことがあります。

そうなれると初めて、「売り上げをあげたい」という願望がそのためにどのくらい適切か?ということを考え始めることができるわけですが、実際にはあまり直結していないことが多いものです。

もしあまり検討していない段階の「売り上げをあげたい」という願望で動いて、そのために出費を増やしてがんばったりしてしまうと、望まない方向へ向かってしまうこともあり得ます。

 

でも「余裕をもつために」とより踏み込んで考えることができれば、

固定費の削減や集客の仕組化、または「がんばり」に依存していた仕組みを変えることなどが有効かも、というような、それまでとは違う解決先が見えてきたりします。

また皮肉なことに、そうなると社内が安定したりして、売り上げをあげることが逆に難しくなくなったりするようなことはよくあって、興味深いなあと思います。

ただ、そういうことに自分自身で気が付くのは、人間の脳は一人一つしかないので、とても困難だと思います。

 

本当はどうしたいのか?は本当に難しいと思います。

とくにぼくら日本人は、そう聞かれたときに、ほぼ定型文のような答えを返すように教育をうけてきました。

夏休みの終わりに新幹線のホームで小学生にインタビューをするニュース映像で、「おばあちゃんちでたべたのがゲロみたいだった」みたいな本音を言う子供は低学年までです。(こういう子がほんとにいた。笑)

高学年にもなると、もう自分が感じたことを話しているわけではなかったりします。

そしてあまりにも何度もそうするうちに、自分でも自分がどう感じているのかが分からなくなっていき、しまいには自分がインタビューで言った言葉が自分の気持ちだと考えるようになっていったりします。

それが大人になってからも、「売り上げをあげたい」だったり「がんばりたいです」みたいになっていることは、自分で思うよりも多いと思います。

 

よくあるなあと思うのは、上司にどうするんだ?と聞かれて「がんばります」と答え、自分はがんばっているつもりでやるのに評価されない…というような悲しいケースです。

こういうときは、少し酷なようだけど、自分が「やりたくない」と思っていることに気が付くことが先決です。

そうすれば、自分の能力は出ていないわけだから、少なくとも評価されないことで落ち込む必要はなくなり、

そうなれるとはじめて「がんばってる⇄がんばってない」という脳内の議論をやめることができ、なにか新しいことを考えることが可能になっていきます。

 

そんな生真面目なぼくらが、自分から「本当はどうしたいのか?」を引き出すのは至難の業です。

日本人が本音で話すのは、フランス人に従順になりなさいというのがほとんど無理なのと同じくらいの難しさではないかと思います。

本当は誰にでも願望はあるものです。

願望が偽物のときのTODOリストは、エンドレスに見えてウンザリします。

でも自分が本当の願望と一つになっているようなときは、そんなリストは必要なくて、自分は勝手に、自動的に、動きます。

 

そうなると、優先順位としては、極端な話、

1.TODOリストを消してしまって、2.自分の願望を理解することに時間をかけるところからスタートしたほうが、

効率的なことがあると思います。

 

 

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