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これからの会社経営で「マインドフルネス」が必要とされる9つの場面

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自分の内面を理解し、自分の持っている能力を注ぐ先を選ぶ力のことを、現代のビジネス用語では「マインドフルネス」といいます。

自分の心の状態が把握できて、それを踏まえた上で自分を活かすことができれば、それは自分という人間が生み出せる最高の成果へとつながる可能性があります。

逆に、自分の心の状態を無視して無理やりがんばるようなことは、従来なら賞賛されましたが、現代では「燃費が悪い自分の扱い方」ということで、時代遅れと捉えられつつあります。

「がんばり」では業績が上がらなくなってきた時代の、新しい推進力としての「マインドフルネス」について、会社経営という視点からまとめてみたいと思います。

矛盾と向き合う

事業が成功するための秘訣は「走りながら考えること」というのは最近の定説です。

ポイントは考え過ぎる前に走り出してしまうことです。

走り出せば自然と問題点がクリアになり、本当に必要なことに反応するだけでよくなり、効率は最大になります。

大きな成功を収めた人の多くも、そういう矛盾を抱えながらも走った時期を体験しているそうです。

マインドフルな精神状態であれば、罪悪感や羞恥心など心が生み出す物語から自分を解放して、矛盾を受け入れ、走り出すことができます。

ブレーキを踏む

感情的な古い脳は、暴走しがちです。

たとえば、売り上げが下がったときに過剰に反応してしまうのは古い脳です。

過剰に反応してしまうと、怒る必要がないことで怒ったりして、結果的に現状よりも事態を悪化させてしまうようなことはよくあります。

そんなときに感情からの情報とは別に、現状を正確に把握することができれば、衝動的な行動にブレーキをかけることができます。

アクセルを踏む

人間の脳の中でも古い部分は、基本的に怖がりな脳です。

過剰に反応してしまうのも古い脳が怖がっているからですが、必要なときに動けないのもまた古い脳が怖がっているからです。

脳の中の危機管理部門である扁桃体(古い脳)が活性化すると、得られる果実よりもリスクの方が大きく見えてしまい、新しいことにチャレンジすることができなくなってしまうことがあります。

このとき、それが本当に必要な恐れか?それとも幻覚に過ぎないのか?を見破ることができれば、目を覆ってしまいたい衝動に支配されずに、必要なときにアクセルを踏むようなことが可能になります。

危険を避ける

とはいえ、扁桃体がいつも間違っているわけではなくて、本当の危機を察知してくれていることも多々あります。

たとえば「危ないな」と感じる取引相手からは逃げる…などは、自分の直感を信じることができなければ難しいものです。

目の前の本当の危機と、たとえば世間体への恐れなどが混ざってしまうと、混乱して逃げることができなくなってしまうというようなことは、人間ならではな脳の不便な仕様です。

普段から自分の感情をマインドフルに観察する習慣があれば、自分の直感を信じる力は上がっていきます。

アクセルを踏む~その2

一般的には、おとなしくしていることは人格者だと褒められるけれど、経営者には必ずしもそれは当てはまりません。

経営者の瞑想は、扁桃体をおとなしくさせたり、人格者になるために行うわけではありません。

扁桃体が生み出す巨大な感情エネルギーを、コントロールしながら使うために行うものです。

経営者であれば、どうしても避けられない争いに直面することもあります。

そんなときは自分の中の動物の力も含めたすべての力を使ってその争いに勝つ必要がありますが、そんなときに世間体というような心が生み出す物語にとらわれるわけにはいきません。

(ちなみにブルース・リーの言う「Don’t think, Feeeeel」は最近ではビジネス用語として使われますが、これに当たります!)

ハンドルを放す

わたしの友人のある経営者はとてものんびり屋さんだけど、社員の人たちがみんなしっかりしているので、経営はうまくいっています。

あとヴァージングループのリチャード・ブランソン氏は破天荒な経営者として有名だけど、他者に任せる達人でもあるそうです。

ブランソン氏の著書には、他人に任せたがために信じられないような大失敗をした体験談がたくさん書かれているけれど、それでも任せることをやめないところがあの成功へつながっていることは明らかです。

会社経営は自分ひとりではできないので、行き先は決めるけれど実際のハンドル操作は任せてしまうタイプのリーダーシップというのは、人によって向き不向きはあると思いますが、一つの考え方として検討する価値があります。

そして任せることになったら、相手を信頼して自分は潔くハンドルを放します。(自分は行き先と人選だけに集中する)

むずかしい部下との関わり

マインドフルネスとは、自分の中の感情の部分に対して客観的な関心を払うこと、と言えます。

自分の感情に巻き込まれずに、客観的に関心を払うことができると、感情は不思議とフレンドリーになることがあります。

それは暴れん坊な小さい子を相手に、目を見てちゃんと話を聞いてあげると心が通じ合い、その子は問題児である必要がなくなっていく感じに似ています。

そして自分に対してそういうことができると、他人にもそうしてあげることができるようになります。

たとえば部下の感情は、必ずしも「問題」ではないことがあります。

相手の感情とちゃんと向き合って、でも同化はせずに、客観的に関心を注ぐことができれば、お互いにプラスになるような方向性を見つけることも可能になっていきます。

ビジネスの拡大

ビジネスの拡大は強烈な快感です。

それは人間の中の古い脳が感じる、自分の存在価値が拡大していくような根源的な喜びです。

このあまりにも大きな快感(生き延びるための古い快感)と、人間としての幸福感(幸せという新しい感覚)を両立し両方を受け取るためには、マインドフルネスが有効です。

最近聞くようになった「ウェルビーイング」という言葉は、これらをバランスよく満たそうという試みで、その方法としてマインドフルネスがインテルなどでも使われているそうです。

マインドフルネスは、一時的に勝つだけではなくて、末永く健康的に人生を成功させようという新しい試みです。

ビジネスの縮小

一方で、ビジネスの縮小は、とても勇気がいる作業です。

なぜかといえば、「減ること」はぼくら動物にとって耐え難い恐怖だからです。

でも経営に適切に縮小を取り入れることができれば、新陳代謝が活発な体のように、経営は健康体であれます。

逆に捨てることを拒絶することは、不健康な体に例えてみると、避けたくなります。

とはいえ、あえてなわばりを減らすような選択するのは、古い脳にはかわいそうな、無理な注文です。

古い脳が全身に対して発する恐怖に支配されずに、新しい脳によって賢明な判断を下すためには、古い脳を上手に扱うための手法であるマインドフルネスが有効です。

おわりに

経営における一番大きなリスクは「恐れ」です。

恐れは人間の中の古い脳が生み出しています。

「理性的」というのは一般的には褒め言葉だけれども、多くの場合それは「恐れ」に「恐れ」で対抗しているような状態です。

また「がんばり」という言葉も同じで、「恐れ」に「恐れ」をかぶせる、とても燃費が悪くてかつ不健康な、古い方法です。

経営におけるマインドフルネスとは、自分の中の感情に同化せずに客観的に扱うことによって、感情のパワーと思考力をそれぞれ適切に使っていくためのメンタルトレーニングです。

 

 

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